国内最大級※1の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」(ペアーズ)を運営する株式会社エウレカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:石橋準也)は、2021年11月11日(木)、「コロナで拍車がかかる恋愛・結婚離れの要因」と題してオンラインメディアセミナーを開催しました。
本セミナーは2部制で構成され、第1部では、エウレカ代表取締役CEO石橋準也から、少子化・未婚化課題に向けたPairsの取り組みについて説明した後、ニッセイ基礎研究所とPairsとの共同調査である「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査 (2020)」の分析結果を中心に、ニッセイ基礎研究所の天野 馨南子氏より基調講演をいただきました。
第2部では、日本のテレビドラマの脚本家、映画監督で、”ラブストーリーの神様”と称される北川 悦吏子氏と、若者世代の代表で実際にPairsで恋人を見つけたというお笑い芸人の「駆け抜けて軽トラ」の餅田コシヒカリ氏、相方の小野島徹氏のお2人をゲストに迎え、令和時代の恋愛・結婚や、少子・未婚化についてトークセッションを実施しました。
基調講演で天野氏からは、現代の未婚化を解決するために同調査から導き出されたポイントとして、結婚にはタイムリミットがあること、結婚に至るためには自ら積極的に動いて活動量を増やす必要があることなどを伝えていくこと、さらに、男性は収入が高い、女性は家事や育児ができるなど、結婚に求められる条件について、特に未婚者にいまだ強く見られる傾向の固定概念を払拭していく必要性などが提言されました。
なお、セミナーでは「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査 (2020)」の結果などを紹介した書籍「未婚化する日本〜ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策」(白秋社編集チーム 編著/天野馨南子 監修)も紹介されました。
※1 出典:アップアニー(2020年11月時点)
第2部:トークセッション 「恋愛ドラマの歴史から紐解く令和時代の未婚化とその処方箋」概要
トークテーマ1:20~30代の未婚化・恋愛離れについて
<キーメッセージ>
1人で楽しめることはいつになっても出来る。恋愛はその時にしか出来ない素晴らしいものの一つ。外に出て、そして出会いを楽しんで欲しい。
トークショーではまず、特に20代〜30代の若い世代で恋愛離れが進んでいる背景について意見を交わしました。1人で楽しめることが増えて、1人でいることに満足する傾向があることや、どう行動していいかわからないという世代に対して、マッチングアプリという新たなツールなどを活用して、恋愛をもっと楽しんでほしいという意見が出されました。
・餅田氏:私は恋愛には積極的なのですが、同じ20代の周りの子たちは口をそろえて「彼氏欲しい。でも出会いがない」と言っていて、それならば出会いを積極的に探した方が良いのでは?と思うことがよくあります。
・天野氏:お見合いの事例で話すと、お見合いの後に仲介者に「私はこの後、どうすればいいですか?」というLINEやメールが来ることがあります。「まずは付き合いたいのですか?付き合いたくないのですか?」を仲介者が聞いてあげないと、好きな人が目の前にいても、その後の行動が出来ないという方が少なくありません。これはあくまで一例ですが、お話もそこそこ出来て、恋愛もしたいという思いが強いのに、なかなか行動に移せないというのは、今の20代~30代一般の方の恋愛事情ではないかと感じます。
・北川氏:20代〜30代が恋愛をしなくなった理由は、一人で楽しめることが増えたことも大きいと感じます。ただ、一人で楽しめることは、いつでも享受出来るけど、その時しかできない楽しみは結構あって、恋愛はその一つだと思うので、外に出て、出会いを楽しんで欲しいと思います。
・石橋CEO:1年以内に結婚した人の約19%がマッチングアプリで出会って結婚、同じく7%がPairsで出会って結婚という調査結果※2 がありますが、それでも未婚化が進行しているということから、私たちが非積極層と呼んでいるそもそも恋愛や結婚に積極的ではない方々にマッチングアプリを使用していただくまでの状況にはなっていないと考えられます。北川さんがおっしゃる『今しかできない恋愛がある』を伝えていくことが課題です。
※2 出典:「未婚・既婚に関するアンケート調査(仮称)」 株式会社日本総合研究所調べ。調査対象者20〜49歳既婚男女238名。実査期間2021年6月15日〜6月18日(2021年12月公開予定)
トークテーマ2:恋愛・結婚に対する価値観の多様化
<キーメッセージ>
今の時代の女性が求めるのはスペックよりフィーリング。価値観が多様化する時代だからこそマッチングアプリは利用価値がある。
次に、若い世代の新たな恋愛観について議論が行われ、実際にPairsで最近お相手を見つけたという餅田氏の経験などをもとに、スペックにとらわれない恋愛や結婚に対する多様な価値観とマッチングアプリの進化などについて議論が展開しました。
・天野氏:調査結果から見て取れるのは、若い男性は年収を気にしている方がまだ多く、不安定だからと結婚に消極的になりがちがですが、今の時代の女性にとってやはり『年収よりも、寄り添ってくれ力』が重要という傾向があります。一緒にいて精神的に癒される意味での安心感を得られることを重視している。そうしたことをもっと伝えていく必要があると感じています。
・餅田氏: 確かに昔に比べて、スペックより価値観やフィーリングで相手を選ぶ人が増えていると思います。私も昔は年収だったのですが、もちろん、お金も大事ですが、今は年収というよりも、どれだけ一緒にいて安心するか、落ち着くか、が重要だと思っています。子どもを産んでからも芸人の仕事を続けていきたい、夢も追いかけたいと思った際に、家事・育児を一緒にやってもらったり、理解してもらえないと上手くいかないという不安がある。だからこそ、一緒に協力してくれる人が理想だし、20代はそういう考えの女性が多いと思います。
・小野島氏:今の女性はそうですよね。自分の経験からもそれを実感しています。私は年収が5万円の時に26歳で結婚しています。収入がないことは良くないと思っていたのですが、同棲の挨拶をしに奥さんの実家に行った際に、同棲するのであれば結婚したら、と後押しをしてもらえたことで結婚しましたが、奥さんは今、家事を手伝ってくれるとか、価値観が同じだったということに関して喜んでくれています。
・餅田氏: そういう意味で、Pairsのビデオデートやコミュニティチャットという共通の趣味で検索できる機能は便利です。自分にあったお相手を見つけやすく、ゼロから知り合うよりは、そういう機能を一つ挟むことで、全然出会いが変わります。私はそれを上手に活用して今の彼に出会うことができました。出会う前は、メッセージだと冷たい感じがしたのに、メッセージの後にビデオデートで実際に声を聞いたら、めちゃくちゃ優しい感じの人で、声を聞くってとても大事だと実感しました。
・天野氏:今の時代は、結婚の意思を女性から伝えることも大事。1年も付き合っていたのに、お互いに結婚というカードを出せないカップルの女性に、貴方から意志を伝えてみたらとアドバイスをしたら、翌日に結婚が決まったということがありましたが、そういうものかなと思います。
・石橋CEO:最初の頃のマッチングアプリは全て検索型で、スペックが重要だった。そこから経験を経て、いやいや、趣味、ライフスタイル、価値観など多様性があって、その中で「しっくりくる」ことが重要だよね、ということで餅田さんも活用された「ビデオトート」や「コミュニティチャット」が出来るなど進化しています。ぜひこうした機能を活用して、事前にこの「しっくりくる」という感覚を得て欲しいと思っています。Pairsでは、そういう機能をこれからも強化しています。
トークテーマ3:今の若者像にあった恋愛ドラマの脚本とは
<キーメッセージ>
一人でいるのに誰かとつながりたい、本当に気持ちの合う人に惹かれあって恋に落ちていく、そんな恋愛が現代の若者像
最後に北川氏に向けて、今の若者像にあった恋愛ドラマの脚本を書くとしたら、どのような内容かという質問をしました。最近人気のドラマは、自分から動くといより、お膳立てされて恋愛になるドラマが多い、という北川氏の発言から、恋愛や結婚になかなか受け身的な最近の傾向を確認する一方で、新たな恋愛ドラマのイメージとして、条件やスペックではなく、心のつながりを求める若者像について語られました。
北川氏:今の若者の恋愛をテーマにした青春群像劇を書きたいと思っています。オレンジデイズ、ロンバケの当時とは違う、当たり前に恋愛をしない、当たり前にしていると恋愛をしない現代の若者たちの恋愛。1人ずついて、でも、どこか人恋しくて、誰かとつながりたいという気持ちはある。ただ昔のように無邪気にみんなで盛り上がるムードではない。”夜”をイメージした舞台が今の子たちの肌感覚に合っているように思う。Pairs(マッチングアプリ)をテーマにするなら、売れっ子のアーティストが素性を隠してPairsで出会った一般の方と恋愛をする物語。そうやって普通の女の子と出会って、恋に落ちていくストーリー。マッチングアプリを通じて、本当に気持ちの合う人を探していく、そんな話を今、思い描いています。
セミナー第1部、天野氏、および石橋のプレゼンテーションは、こちらからご覧いただけます。※プレゼンテーション資料に用いられているグラフ・データ等の転載、転用、画面の切り貼りなどを一切禁じます。
「日本の未婚化の要因に関する仮説検証調査 (2020)」報告書は、こちらからご覧いただけます。
書籍「未婚化する日本〜ペアーズ共同調査と統計データが示すその傾向と対策」については、こちらからご覧いただけます。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社エウレカ広報部
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