国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」を運営する株式会社エウレカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:石橋準也)は、2020年6月25日に報道関係者を対象としたオンラインセミナー「withコロナ時代の恋愛・結婚」を開催しました。
セミナーでは、エウレカ代表取締役CEO石橋より、弊社が独自に調査した「withコロナ時代の恋愛・結婚意識に関する調査結果」を発表するとともに、ゲストスピーカーである昭和女子大学客員教授、相模女子大学特任教授の白河桃子氏と、ジャーナリストの治部れんげ氏を招いたトークセッションを開催しました。
※エウレカ独自で行なった「withコロナ時代の恋愛・結婚意識に関する調査結果」はこちらをご覧ください。メディアセミナーの様子。エウレカ代表取締役CEO石橋準也(上段左)、昭和女子大学客員教授、相模女子大学特任教授 白河桃子氏(上段右)、ジャーナリスト 治部れんげ氏(下段)
「withコロナ時代の恋愛・結婚」セミナー
トークセッション内容 概要
新型コロナウイルスの影響で「結婚率」はどうなる?
【株式会社エウレカによる調査結果】
・20~39歳全体の約30%が「交際意欲が以前より増した」と回答している。この傾向は「交際相手が欲しい」と元から感じている人に特に顕著で、46%が「交際意欲が増した」と答えている。
・一方で、「今は時期的・経済的に結婚に踏み出しにくい」と感じている人が約40%いる。
(20~39歳 独身 交際相手無し N=1414)
【白河桃子氏、治部れんげ氏 トークセッション】
・自然災害の後、人々は、結婚・出産・離婚など、自らのライフコースを変更するような重大な行動を取るという調査結果がある。
・東日本大震災後も、既に交際相手がいた人たちが次々と入籍する「震災婚」という現象が発生した。
・一方、新型コロナウイルス感染拡大は、パンデミックであり、「人に実際に会えない」ので、東日本大震災と同様、駆け込み結婚現象が発生するか否かは今後注目すべき点である。
・新型コロナウイルスのようなパンデミックは、不特定多数の人々が共有するトラウマとも言える体験であり、長期的に、恋愛・婚姻に何らかの影響を及ぼす可能性がある。
新型コロナウイルスの影響で、恋愛・結婚はどう変化していく?
【株式会社エウレカによる調査結果】
・新型コロナウイルスの影響をうけ、20~39歳の人の「恋愛観」「結婚観」に変化が見られた。
・恋愛・結婚ともに「性格や価値観の一致をこれまで以上に重視するようになった」という声が最も多く、加えて「収入や職業などの経済的安定性」も重視されるようになっている
(20~39歳 未婚 交際または結婚意向有り N=200 ※有効回答 IPSOS調査)
【白河桃子氏、治部れんげ氏 トークセッション】
・新型コロナウイルス感染拡大という生命の危機に瀕し、これまで抽象的に捕らえられていた個人の「価値観」がより明確かつ具体的になったと言えるだろう。例えば、「感染症対策の意識」「不要不急の概念」といった衛生観念や、「リモートワークに関する希望や意識」などが挙げられる。
・恋愛は新型コロナウイルスによって”ロマンチック”ではなく”生活的”な意味を持つものに変化したと言える。
・コロナ禍で現在の交際・婚姻関係を継続するかどうかの判断は、ここで述べる相手と共通の価値観を持っているかどうかが重要である。コロナ禍を通じて、人々は、交際・結婚相手に自分と「似通った価値観を共有する人」をより求めるようになるのではないか。
withコロナ時代に恋活・婚活マッチングアプリに期待されることは?
【株式会社エウレカによる調査結果】
・20~39歳の4人に1人が「コロナ後の恋活・婚活方法を変える」と回答。
・マッチングアプリなどオンラインでの恋活・婚活手法に期待する意見が見られる。不特定多数の人とオフラインで会うことを避けられるだけでなく、より価値観の合う人と出会いやすそうな点に期待が寄せられている。
・また、ビデオデートについて「直接合わずに相手の性格や話し方が判断できてメリットを感じる」という声もあった。
(20~39歳 未婚 交際または結婚意向有り N=200 ※有効回答 IPSOS調査)
【白河桃子氏、治部れんげ氏 トークセッション】
・「自分と価値観の似通った人」と恋愛・結婚するには、交際前に相手の人となりを知る必要がある。プロフィールやコミュニティ機能を通じて、お互いの価値観のすり合わせが容易であるという点が、マッチングアプリの利用を押し上げている可能性がある。
・withコロナ時代では、既存の価値観に囚われることなく、自分をありのままに表現することが重要である。自分が本当に好きなことや譲れないものを設定し、「相手を探す条件を限定する」ことで良いお相手と出会うことができるのではないか。
・withコロナ時代の恋活・婚活において、オフラインとオンラインのハイブリッド型が主流になっていくだろう。
【総論】
予期せぬパンデミックに伴い、誰もがライフパートナーに求める要素や価値観の重要さを改めて実感したことが顕著になった。こうした背景を受けて、恋活・婚活マッチングアプリは、似通った価値観を共有する相手を探し、出会うための最適なソルーションを与えるツールと言えるだろう。また、外出自粛要請やソーシャルディスタンスと言った「新しい生活様式」にシフトする中、オンラインでの出会いは、オフラインでの出会いをサポートし、高める要素となることが、今後一層注目されるだろう。
〈調査概要〉
調査方法① 定量調査:選択式中心の調査票をオンラインで配信し回答を収集
・調査期間:2020年5月14日~5月15日
・分析対象:全国2,704名、18~59歳の独身男女 交際相手無し
・調査会社:株式会社マクロミル
調査方法② 定量・定性調査:選択・記述式混合の質問をオンラインで配信し回答を収集
・調査期間:2020年5月22日~5月26日
・調査対象:全国214名、20~39歳 交際・結婚意向有り
・調査会社:イプソス株式会社
【本調査内容を転載・ご利用の際は「株式会社エウレカ調べ」とご記載ください】
〈登壇者プロフィール〉
白河桃子
昭和女子大学 客員教授、相模女子大学 特任教授、東京大学 大学院情報学環客員研究員
東京生まれ、私立雙葉学園、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。住友商事、リーマンブラザースなどを経て執筆活動に入る。2008 年中央大学教授山田昌弘氏と『「婚活」時代』を上梓、婚活ブームの火付け役に。働き方改革、ダイバーシティ、女性活躍、ワークライフ・バランス、自律的キャリア形成、SDGsとダイバーシティ経営、ジェンダーなどをテーマとする。講演、テレビ出演多数。著書に『御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP新書)、『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』(是枝俊吾氏と共著、毎日新聞出版)、『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』(中公新書ラクレ)などがある。
治部れんげ
1997年、一橋大学法学部卒。日経BP社にて経済誌記者。2006~07年、ミシガン大学フルブライト客員研究員。2014年よりフリージャーナリスト。2018年、一橋大学経営学修士課程修了。メディア・経営・教育とジェンダーやダイバーシティについて執筆。現在、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。東京大学大学院情報学環客員研究員。日本政府主催の国際女性会議WAW!国内アドバイザー。東京都男女平等参画審議会委員(第5期)。豊島区男女平等参画審議会長。朝日新聞論壇委員。公益財団法人ジョイセフ理事。朝日新聞論壇委員。UN Women日本事務所による広告のバイアスをなくす「アンステレオタイプアライアンス日本支部」アドバイザー。著書に『炎上しない企業情報発信:ジェンダーはビジネスの新教養である』(日本経済新聞出版社)、『稼ぐ妻 育てる夫:夫婦の戦略的役割交換』(勁草書房)等。2児の母。
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